ウィステリア城 主の部屋
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生きているだけで
震災で、知り合いの人の親戚のかたが、3人兄弟の子供さんを全員亡くされたそうです。
仕事先の人の知り合いのかたは、命は助かったけれど家も車も津波に流され、何もかも失ったそうです。
お気に入りの猫ブログで、とある猫ブログの主さんと猫が地震で命を失った事を知りました。
その猫ブログの最終更新日は3月9日。
可愛い猫たちのくつろいだ姿の写真が何枚も載せられた優しい雰囲気のブログでは、2月末の記事に、「この子(猫)達のためにも、健康に注意して長生きしなきゃね。」と書かれてました。
その記事を読んで、胸がつまりました。
もう、あのブログを更新する人は居ない。
もう、可愛い猫たちの写真が増える事もない。
撮る人も撮られる猫も、失われてしまった。
確かに「願い」や「夢」があったのに、奪われてしまった。
私は偶然にも、私自身や知り合いは被災しておらず、死亡者・行方不明者が1万5千人、という報道を見ても、その大きさが本当の意味では分かっていませんでした。
知り合いの知り合い、まで拡大してみると、巻き込まれた人が決して「遠い人」ではないのだと分かります。
生きて、前と同じとは言えないまでも、とりあえず働いて生活できている分には、幸運だったと思わなければいけないんでしょう。
不満や弱音を口にしそうになるけれど、亡くなられたかたのことを思えば、贅沢な事です。
生きてるんだもの、何だってできるよ。
失われた「願い」や「夢」が、教えてくれます。
動かなきゃ、私も。
改めて、震災で亡くなられたかた達のご冥福をお祈りします。
被災されたかたには、一刻も早く心の平安が訪れますように。