ウィステリア城 主の部屋
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受け継がれるもの。
暇を見て、ヴィーナス&ブレイブス(PS2)をやり始めました。
二回目なんですけどね。
一回目の時とはまた違う新鮮さというか、感慨があります。
“戦いなさい。百年間戦い続けなさい。
貴方の部隊を率いて―――”
正確に言えば、戦う年月は115年間。
不老不死の主人公ブラッドが団長の騎士団に、何十人もの人が集っては去っていきます。
このゲーム、実は裏タイトル“諸行無常”じゃないのかと思うほど、時間の流れが切ないです。
老兵ウォルラスの想いというか、願いが引き継がれて行くのに改めて感動してます。
小さい頃から育ててもらった恩をブラッドに返す為に、弟子のフリーに自分の意思と技術を伝えてこの世を去ったウォルラスを見てると、人の一生について考えさせられます。
“わしの一生じゃ足りんからお前を育てた。託してよいな?”
“フリーにはわしの技も心も伝えてある”
不老不死のブラッドが抱える孤独を理解して、ブラッドの傍にずっと居た。
自分が死んでもブラッドが一人にならないように、フリーに役目を託した。
フリーは騎士団一の戦士になって、自分の弟子のレオにウォルラスからの教えを伝えた後、故郷の村の復興の為に団を去った。
フリーが団を去るときの会話もグッときました。
レオが……あの「ダサい」が口癖のひねくれ者が……自分からフリーの役目を継ぐことを言い出すなんて……。
しかも最後に大真面目に
「今まで……あ、ありがとう……ありがとうございました!!」
成長したんだねぇ……(涙)
減らず口は健在ですが。
そこで気付いた事。
レオは内面の変化で成長が描かれていましたが、フリーは外面も成長していました(二回目だから分かる…)。
口調も、最初の頃(15くらいでしょうか?)は気合だけしかないそそっかしい印象でしたが、退団時(35歳くらい)には穏やかで心強くなっていて、立派なブラッドの片腕になってました。
レオも何だかんだでブラッドを長い間支えていくのですが……
時の流れは切ないもの。
レオも、若い仲間にフリーからの教えを伝えて団を去っていくんですよね……
今はまだ現役で活躍してますよ、うちのレオは(笑)
ウォルラスから受け継がれてきた役目は、レオから誰に伝えられたんでしょう(←覚えていない人)。
やっぱり、ガレフとリリー(ゲーム開始時の仲間)の息子でしょうか。
一週目はレオが抜けたあたりから中だるみしちゃったんですよね(^^;)
なにせ百年ですから。
それに元団員が次々に死んでいくもので、ゲームを進めるのが少し辛かったんです。
ガレフとリリーの訃報もショックでしたが、フリーが病で亡くなったと聞いた時は、しばらく沈んでましたよ……。
今は魔物退治をしながら、色んなキャラとの別れの覚悟をしているところです。
遠く離れても繋がっているよね?
お休みなさいは、別れの言葉じゃない。
通り過ぎてしまった君達の声が聞こえる場所があるのを知ってる。
あの場所に皆帰っていくのなら。
止まってしまった時計の針が動き出せば、いずれそこにたどり着くだろう。
そして、また会えるはず。
……悲しくなってきました。