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ウィステリア城 主の部屋

な、なんだか主というと偉そうに聞こえますが、 ごくごく平凡な人間のごくごく普通の日記…のはず。
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幸せの形。

(今更ですが)幻想水滸伝Ⅲのネタバレ要素を含みます。
これから遊びたいかた(もしくは遊んでる途中のかた)は回れー右。







幻想水滸伝Ⅲ、終わりました。
今回はヒューゴを真の火の紋章の継承者に選んでいたので、次は他の二人で試してみようと思っています。

ルックとセラの会話が……切ないっ。
きっとセラはルックに死んでほしくなかったんですよね。
でもそれがルックの願いだから、セラは何度も口に出しかけては自分の中に封じ込めちゃったんでしょう。

届かなかった彼女の想いが辛いです(ルックは知ってはいたのかもしれないけど)。
生きながらにして幸福を得ることができなかったからこそ、二人は魂になってやっと幸せになれたのかな。

そうじゃない未来は無かったのかと考えてしまいます。
普通に幸せになって欲しかったよ。

……しかし、「普通の幸せ」って一体何?
一般的な概念で言えば、お互い大切に想いあっている男女の幸せは
想いが通じる→恋人になる→結婚する→家庭を築く→共に老いて死ぬ
でしょうか。
うわ、最高にルックとセラには似合わない気がします。
ルックの場合、老いることは無いのでしょうが……

そういえば、同じ不老だったジンバには娘が居ますよね。
彼がルックと同じ行動に出なかった(或いは、考えに至らなかった)のは娘の存在が大きかったようですが……。
ルックにも子供が居たら違ったの?
でもそれこそ想像できない(←永遠の少年ってイメージが/汗)。

一般的な「幸せの形」に囚われていると、疑問を持っちゃうんでしょうね、それ以外の幸せの在り方に。

ただ一人の理解者であり愛する人。
魂となってもその人に寄り添えるのは、セラにとってはこれ以上ない幸せなんでしょう。
多分、ルックにとってもそれは幸せなことなんでしょう(「ありがとう」「僕の魂も救われる」…って、あの生意気だったルックがっルックがっ)。

それも一つの幸せの形。
彼らなりの幸せの形。

私はひたすら悲しいのですが(涙)

そして、そのセラの姿は、ある意味哀れだとも思うのです。
「絆」が「呪い」だとフルーツバスケットでも書かれていましたが、誰かとの強いつながりは、その人がどう感じるかで「絆」にでも「呪い」にでも「鎖」にでもなり得るんですよね。
セラにはルックについていく以外の道は無かったのでしょうか。本当に?

そんな疑問はあるものの、一途で純粋な彼女は好きでした。


そして最後にグッと来たのは、ルックの魂と言葉を交わすレックナート様。
「我が弟子……我が子よ。」
ずっと傍に置いていたルックを失って、やっぱりレックナート様も寂しいんですね?

ううううう。

あれ……でも結局真の風の紋章はどうなったんだろう……。
まだルックの魂に絡みついたまま?(←砕けてはいませんもんね、ルックの魂。)
世界のバランスも崩れてはいないようですし………え、ルックはまだ真の風の紋章に囚われてるの……?

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